M.Kさん(入社4年目、ラベル班、新卒採用)
国民的な食べ物、梅干し作りに関わる仕事の実感
ウメタ製品の完成品はパッケージされていて、必ずラベルが貼られています。そのパッケージにラベルを貼るのが、私たちの業務です。ラベルを貼るといっても、実際に貼り付ける作業をするのは機械で、私の役目はその機械を操作することです。
私は地元出身で、ウメタのことは子供のころから知っていました。地元で最も重要な幹線道路沿いにありますし、梅干しの大きなオブジェが目立つので地元で知らない人はほとんどいないでしょう。そんなウメタの求人が学校に来ていて、そこに応募したのが入社のきっかけです。
梅干しは誰もが知っている国民的な食べ物といえますし、私たちの製品が全国に出荷されていきます。全国から注目され、ほしいと思って買ってもらっている製品に関わるというのは、大きな責任のある仕事をしている意識になります。
季節によってはたくさんの注文が来て仕事も増えますが、自然のサイクルが仕事のメリハリになっているのも面白いと感じます。
食品会社のイメージとは違う職場の雰囲気
私がいる部署もそうですが、女性が多い職場です。先輩が優しく仕事を教えてくれるので、入社した直後から安心して仕事を覚えられたと思います。最初は先輩との人間関係がうまくいくかがとても気になると思いますが、その点では安心してもらっていい会社です。
先輩の中には、何でもできるスーパーマンのような人がいます。私も含めた社内の多くの人たちから信頼されているのがよく分かります。私もコツコツと力をつけてそんな人になっていきたいですね。
食品会社は上下関係が厳しい、というイメージを持っている人は多いと思います。もちろん役職的な上下はありますが、それだけです。これはいい社風、いい伝統ではないでしょうか。自分が優しく育ててもらったので特にそう感じています。
ワイワイとした楽しく活気ある職場ですから、初めての人もきっとすぐに打ち解けられると思いますよ。
S.Oさん(入社21年目、生産一課課長、新卒入社)
すでに人生の半分以上をすごす会社となりました
生産一課といって、梅の関連製品のうち卸向け、通販向けの商品の製造を担当しています。課長として現場の管理を任されています。
商品への注文が来たらそれを現場に伝え、順序や段取り、進捗などを管理する仕事で、経験がものをいうスキルワークだと思います。もう20年以上のキャリアになるためこの仕事を任されているのだと思いますが、今でも想定外のことが起きるので、これからも勉強することはまだまだありそうです。
私が就職活動をしていた時期は就職氷河期といって、バブルの後遺症で就職先がありませんでした。就職活動で苦労しているときに知人から声をかけてもらった地元の会社が、ウメタでした。国道沿いの大きな看板をよく見ていたおなじみの会社ということで入社。最低でも2~3年は続けてみてからその先を考えようと思っていましたが、気づけば人生の半分以上をすごす会社となりました。これだけ長く続けることができて、一定のポジションも与えられているのですから、適性や縁があったのかなと思っています。
頑張ろう、チャレンジしようという思いがあれば大丈夫
会社には上司や部下という関係があるわけですが、個人的にそんな関係性があまり好きではありません。もちろん頼られることは嬉しいものの、その両者の間に線を引きたくないという思いがあります。そのために自分から積極的に声をかけたり、気軽に何でも聞けるような雰囲気を作るようにしています。自分自身が理想とする上司像というのがありまして、それに近づけるようにこれも勉強だと思っています。女性が多い職場なので接し方や話し方などにも工夫をして、誰もが気持ちよく仕事ができて、長くいたいと思えるような職場にしたいですね。
自分が就職活動で苦労したので身に染みていますが、世の中は学歴社会です。しかしウメタにそのような価値観はまったくありません。一生懸命頑張ろうという気持ち、チャレンジする気概があれば、結果は必ずついてきます。そこから自信を持てて天職だと思えるようになれば、こんな幸せなことはないですよね。少々ヤンチャといいますか、どんどん自分を出していくようなタイプの人にとっても、その人の価値を発揮できる場です。いろんな個性を持った人にメンバーになってほしいと思っています。
J.Hさん(入社20年目、電話オペレーター、新卒入社)
「あうんの呼吸」が成り立っている職場です
電話オペレーターとして通販のお客さまからの注文や問い合わせなどへの対応業務をしています。1日に1,000件、2,000件と注文が来るので、それを効率よくこなしていくのが私たちの腕の見せ所でしょうか。
最近の梅干しは健康食というイメージが強くなっていて、昔からある食べ物を見直そうという風潮があります。ひとたびそういった話題がテレビで取り上げられると爆発的に注文が来ることがあるため、世の中の動きをじかに感じる仕事です。梅干しに健康食のイメージが強くなったのは、やはり減塩など商品開発の結果だと思います。梅干が自分の健康を守り、元気な体(心)を作る。その習慣のお手伝いが出来ることは幸せなことだと思います。
会社のイメージで思うことは、実に家族的で社員同士のコミュニケーションがしっかり取れているということです。居心地がいいと思う人が多いのか、勤続年数が皆さん長く、仮に結婚や出産で一時的に職場を離れても戻ってきている人もいます。長い付き合いのおかげで「あうんの呼吸」が成り立っているように思います。「いつもの」というだけで何のことか分かるのは話が早いですし、それぞれの仕事のやり方を分かっていればミスも起きにくくなります。
人間関係のよさは会社としての強み
良好な人間関係が機能することで業務上にも強みが発揮されている会社だと思います。お互いに言い方がキツくならないように配慮したり、それぞれの立場や仕事を気遣うなど、心配りを大切にしています。それができている限り、今の職場にある魅力はなくならないと思います。
休憩時間や退社時間など、時間がきっちりとしている会社です。オンとオフの切り替えというのでしょうか、休憩時間に仕事の話をする人はほとんどいません。どこかに旅行に行きたいと誰かが言えば、あちこちから情報が集まってくるような雰囲気です。一日の中で家族よりも長い時間をすごす人たちなのですから、こういうことも大切だと思います。
一度会社を離れた人が再び戻ってきているだけでなく、定年退職など事情によって戻ることがなかった人からも「あの会社にいたころはよかった」という話を耳にします。梅の産地であるこの地域には同業者さんも多いのですが、同業者に転職したあとでウメタに戻ってきたという人もいます。
こうして今いる社員だけでなく辞めた人からも「いい会社」と言ってもらえることは、その一員として誇りに思えることです。